打ち上げ後に衛星を軌道上で移動させるカリフォルニア拠点のスタートアップ企業、Impulse Spaceは、シリーズDの資金調達ラウンドで5億ドルを調達した。このラウンドにより、同社の企業価値は42.6億ドルと評価された。
今回の資金調達はベンチャーキャピタルの137 VenturesとBanner VCが共同主導した。他の投資家にはFounders Fund、Lux Capital、Linse Capitalが含まれる。同社の累計調達額は現在10億ドルを超えている。

同社はSpaceXの最初の従業員であるTom Muellerによって設立された。MuellerはSpaceXを世界最大の打ち上げプロバイダーへと成長させる原動力となったロケットエンジンの開発を主導した。現在はImpulse SpaceのCEOを務めている。
Impulseは軌道遷移機と呼ばれる宇宙機を製造している。これは、すでに宇宙に打ち上げられた衛星をある軌道から別の軌道へと移送する宇宙船である。
同社は現在、2つの主要製品を運用している。Miraはすでに軌道上で稼働している機動宇宙機であり、自律的なランデブー操作と軌道変更を完了している。Heliosは2027年に初飛行が予定されている大型の遷移機である。
ImpulseによれeSば、HeliosはFalcon 9で打ち上げられた当日中に衛星を最終軌道へ到達させることができる。それなしでは、同じ移動に6〜10ヶ月かかる場合もある。
同社はまた、3つの推進システムも開発中だ。軌道再配置用のSaiph、長距離輸送用のDeneb、着陸機用のRigelである。Caravanライドシェアプログラムはよりエネルギーの高い軌道へ到達するコストを低減するために設計されている。
Impulseはこれまで3回のミッションを実施し、商業・政府・民間の各分野にわたる顧客契約として数億ドル規模の案件を保有している。
同社はカリフォルニア州レドンドビーチに本拠を置き、ボルダー、ワシントンD.C.、モハベにも施設を拡大している。過去1年間で従業員数は2倍以上に増加し、現在200以上のポジションで採用を行っている。
SpaceXが先月、史上最大規模となり得るIPOの申請を行ったことを受け、宇宙セクターへの投資家の関心が高まっている。その申請にはStarlink、人工知能インフラ、再利用可能なStarshipロケットに関する計画が含まれていた。
SpaceXのIPO申請は、元SpaceXのエンジニアや幹部が率いるスタートアップ企業への新たな注目を集めている。Impulse Spaceはその流れにある複数の企業の一つだ。
今回の資金調達は、ImpulseがSacecraft and propulsion systemsの生産を拡大するにあたり、採用と製造設備の拡充に充てられる予定だ。
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