暗号資産市場は2026年6月最終週、総額7億3500万ドル超のトークン解禁を迎える。Humanity(H)、MegaETH(MEGA)、Sahara AI(SAHARA)など主要プロジェクトが、大規模な新規トークンを市場に供給する。
これらのトークンロック解除は、市場の変動要因となり、短期的な価格の動静を左右する可能性がある。注目すべきポイントを整理する。
Humanity(H)は、生体認証による手のひら認識、ゼロ知識証明、ブロックチェーンを活用し、個人情報を開示せずにユーザーが実在する人間であることを検証する分散型IDプロトコルである。独自のProof of Humanity(PoH)コンセンサスメカニズムを持つ。
6月25日に、2億6647万枚がロック解除される。時価は5477万ドルで、流通済み供給量の9.41%に相当。
ロック解除は、プロトコルがハッキング被害を受け、3000万ドル超の損失が発生した後に行われる。事件発生後、Hトークンは大幅に下落した。しかし、その後数日間は顕著な反発を見せたものの、マクロ経済や地政学的リスクが強まる中で下落基調に戻っている。
チームはロック解除分を6つに分配する。エコシステムファンドには5000万Hを割り当てる。さらに、本人確認報酬向けに4286万枚、財団運営トレジャリーには1250万枚が配分される。
加えて、初期貢献者には7917万枚を配布する。投資家には5556万枚、Human Human Institute戦略準備金には2639万枚が配分される。
MegaETHは、超高速取引処理を可能にするイーサリアムLayer 2ネットワークである。およそ10ミリ秒ごとに生成されるミニブロックにより、1秒間あたり10万件超の取引処理を目指す。
ネットワークは6月23日に2億5000万枚(約1354万ドル相当)を新たに供給する。これは流通済み供給量の32.8%に相当。
チームは全ロック解除分をMainnetキャンペーン(ターミナル)に充当する方針。
Sahara AIは、AI開発と収益化の民主化を目的とする、AIネイティブのブロックチェーンプラットフォームである。データサービス、AIツール、マーケットプレイスを一体化したエコシステムを特徴とする。
6月26日に10億3000万枚のトークンがロック解除される。時価は1475万ドル。流通済み供給量の30.10%を占める。
SAHARAは、5349万枚を初期支援者に割り当てる。コアチームおよび貢献者にも4062万5000枚を配分する。さらに、エコシステム開発用に5302万枚、コミュニティ向けインセンティブに3125万枚を割り当てる。
このトークンロック解除は、今月初めに50%以上の下落を記録したことを受けて実施される。ネットワーク側は、先物主導の清算連鎖が価格変動の要因であったと説明している。
このほか、6月最終週にロック解除予定の注目トークンとして、プラズマ(XPL)、スーン(SOON)、ニュートンプロトコル(NEWT)などが挙げられる。


