暗号資産の予測市場でワールドカップ優勝国へのベット総額が20億ドルを突破した。開幕地のメキシコシティにきょう熱戦の火蓋が切られたが、数百万人のトレーダーは依然として優勝国の予想で意見が割れている。スペインとフランスがそれぞれ約16%で首位を分け合い、前回王者のアルゼンチンはわずか9%にとどまる。
ポリマーケットで19億ドル、カルシで1億3200万ドル。両市場を合わせた合計は、暗号資産業界史上最大の単一予測市場イベントとなる。ポリマーケットはワールドカップ関連で328のマーケットをライブ運営してきょう時点で、過去24時間の取引高は6600万ドル。ベット総額は3億5270万ドル。
ポリマーケットは2025年7月にワールドカップ優勝国予測市場を開設し、トレーダーにはキックオフ前に約1年の猶予が与えられた。
大会開幕が近づくほど取引高は急増し、過去24時間では6600万ドルが取引された。両市場の合計金額は、暗号資産の単一予測市場イベントで過去最高記録を更新した。
予測市場は、米大統領選からスーパーボウルに至るまで、2025年の主要イベントに欠かせない存在となっている。ワールドカップはこれまでで最大規模の暗号資産ベッティングインフラの試金石。
スペインの16.5%、フランスの16.1%はほぼ横並びとなり、市場は両国を実質的な同格の本命視。イングランドとポルトガルはそれぞれ11%前後、ブラジルは8%。
前回優勝のアルゼンチンは9%となり、欧州勢2カ国を下回る。
市場ではアルゼンチンの優勝が否定されているわけではない。しかしカタール大会優勝から2年が経ち、暗号資産トレーダーはアルゼンチンを「絶対王者」とは考えていない。グループステージの各試合ごとに、この見方は大きく変わる。
今回の大会では、FIFAが公式にオンチェーン予測インフラを初めて導入した。FIFAの公式パートナーであるADI Predictstreet(チェーンリンクが提供)は、ポリマーケットやカルシとは別に独自の予測市場を運営する。
世界サッカーの統括団体も、暗号資産トレーダーが築いた予測市場の世界に参入した形だ。
本大会は38日間、104試合を通じて、20億ドルの集合知でも決まらなかった優勝国を決する。市場の膠着は長く続かない。