モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントは、ギャラクシー・デジタルと紹介契約を結んだ。適格な顧客は、暗号資産を貸し付けることで、モルガン・スタンレー・ビットコイン・トラスト(MSBT)を含むスポット型暗号資産上場投資商品(ETP)の受益証券を受け取る仕組み。
この仕組みにより、投資家は保有する暗号資産を売却せず、規制対象の証券口座商品へ移すことが可能となる。最低投資額の引き下げや導入手続きの短縮で、すでにデジタル資産を保有する富裕層顧客の利用拡大を図る。
顧客はビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、ソラナ(SOL)など指定された資産をギャラクシーに貸し付ける。ギャラクシーがETP受益証券で返還可能と判断すれば、認可参加者との協議を経て現物型発行を行う。
受益証券は顧客の指定口座に入庫される。暗号資産を“売却”ではなく“貸付”として扱うため、現金化による課税や約定リスクを回避可能。
MSBTは4月に米国で最安水準のビットコインETFとして登場。同行はすでに、顧客へのビットコインファンド紹介をウェルスアドバイザーに承認している。
ギャラクシーはモルガン・スタンレー向けの貸出最低額を2500万ドルから500万ドルに引き下げる。現在4週間以上かかる導入手続きも、場合により最大75%短縮できる見通し。
このタイミングは注目される。ビットコインは本稿執筆時点で6万749ドル付近と1日で約4%下落。イーサは1588ドル、ソラナも65ドル前後と、両銘柄とも過去1カ月で大幅下落が続く。
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この提携は、ギャラクシーが取得したニューヨーク州ライセンスと、DWSとの欧州暗号資産ETPの立ち上げ実績に基づくもの。
一方ギャラクシー側は、両者の利便性強化を訴求する構え。
このスキームで、顧客の資産と手数料はモルガン・スタンレーの枠内に残りつつ、ギャラクシーが貸付と現物型発行の実務を担う。
最低額引き下げが、軟調な市場環境でもETP資金流入増につながるかは、今後数週間の動向次第。

