ソフトバンクグループのモバイル決済子会社であるPayPayは、T&Dホールディングスからティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命保険の70.2%の株式を取得することに合意した。取引総額は約1,343億4,000万円(8億3,920万ドル)であり、PayPayの手元資金により全額賄われる。
PayPay Corporation, PAYP
この発表を受け、T&Dホールディングスの株価は2.51%下落した。
取引クロージング後、ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命はPayPayおよびソフトバンクグループ双方の子会社となる。クロージングは規制当局の承認およびIFRS転換を条件に、2027年10月1日を目標としている。
資産運用会社ワン・インベストメント・マネジメントは、T&Dホールディングスからティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命の14.9%の株式を別途取得する。T&Dホールディングスはクロージング時点で保険会社の残り14.9%を保有する。ソフトバンクグループによると、ワン・インベストメント・マネジメントはPayPayとは独立した存在である。
またPayPayはコールオプションを、T&Dホールディングスはプットオプションをそれぞれ保有しており、いずれも取引完了から3年後に行使可能となる。
ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命は、かつて東京生命として知られていた。2001年の会社更生手続きを経て、太陽生命と大同生命が共同で買収した。
同社は現在、日本の生命保険市場で約3%のシェアを有しており、数年前と比べて約2倍に拡大している。ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命を含むT&Dホールディングス全体では、市場の約6%を占める。
ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命は直近の事業年度において、自己資本利益率(ROI)10%を達成した。
PayPayは今回の取引を通じて、既存の金融サービス群に生命保険を加える計画だ。同社はまた、自社の顧客基盤とPayPayのデジタルプラットフォームおよび組み込み型保険機能を組み合わせることで、ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命のビジネス拡大を見込んでいる。
株式取得と並行し、T&DホールディングスとPayPayは別途業務提携契約を締結した。両社は保険、健康、シニア向けデジタルサービスを共同で展開していく。
本提携はPayPayのフィンテックプラットフォームと、ソフトバンクのAI・デジタル技術基盤を活用する予定だ。
主な注力分野として、PayPayアプリを通じた保険販売、AI主導による業務効率化、スマートシニアシティ構想、デジタルマーケティング、認知症予防サービスを含む健康増進が挙げられる。
ティー・アンド・ディー・フィナンシャル生命の自己資本利益率(ROI)は直近の事業年度で10%に達しており、同社の日本市場におけるシェアはここ数年でほぼ2倍に拡大している。
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