カルダノ財団は、10月5日から6日にシンガポールで開催予定だった年次サミットを中止した。カルダノ(ADA)コミュニティのステークホルダーが、ネットワークのトレジャリーからの資金拠出を否決したためである。
否決された提案は、2日間のイベント費用として780万ADAの拠出を求めていた。これは約183万ドルに相当する。今回の投票結果は、カルダノが採用するオンチェーン・ガバナンスモデルを反映している。同モデルでは、トレジャリーの支出にはコミュニティの承認が必要である。
提案内容を22%削減した修正版も十分な支持を得られなかった。反対派は、予想収入と費用の大きな乖離を指摘した。
イベント全体の予算は226万ドルで、収入目標は45万ドルにとどまり、残額の大半をトレジャリーが負担する計画だった。さらに、多額の資金を前倒しで支払う設計にも懸念の声があがった。ネットワークでは、イベント開催前に624万ADAの支払いが予定されていた。
棄権した一部のデリゲートは修正版を評価する一方、サミット形式は費用対効果が高い手段ではないとの考えを示した。代替案としては、小規模な招待制ミーティング、サイドイベント、非公開の円卓会議などが挙げられた。
今回の結果は、ここ数カ月間のカルダノのトレジャリー・ガバナンス投票の難航を象徴する。今年初めにも、3290万ADAのリサーチ資金提案が否決された。
サミットの中止にもかかわらず、カルダノは同週中にシンガポールで存在感を維持する。EMURGOによるTOKEN2049(10月7日~8日開催)のスポンサー提案はガバナンス投票を通過した。カルダノ財団は現在、今後の方針やコミュニティ参画の機会を検討中である。
ADAは本稿執筆時点で0.2327ドル、過去24時間で1.8%下落し、時価総額は約87億ドルとなっている。年初に発表されたホスキンソンガバナンス改革は、今後の同様の提案の構造や評価方法に影響を与える可能性がある。


