アルバータ・インベストメント・マネジメント・コーポレーション(AIMCo)は、運用資産1950億ドルのカナダ州系ファンドであり、ストラテジー(MSTR)株を2億1900万ドル分購入したことを明らかにした。この取引は同機関にとって初のビットコイン(BTC)連動投資となる。
AIMCoはMSTR株を138万株取得した。同ファンドは、アルバータ州の年金基金や寄付基金、ヘリテージ・セービングズ・トラスト・ファンドの運用を担う。
AIMCoの保有は、過去1年間にMSTR株への投資を進めてきた複数の大手カナダ投資家と並ぶものとなる。
ナショナル・バンク・オブ・カナダは約147万株を保有し、評価額は2億7300万ドル近くに上る。カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)は39万3322株を保有し、評価額は約1億2700万ドル。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は保有株数を拡大し、2億3000万ドル規模となった。オンタリオ医療年金基金は3100万ドル相当の保有を開示した。
この傾向は、ビットコインの直接保有より株式による間接的なエクスポージャーを志向する姿勢を示す。規制下の機関投資家は、厳格なコンプライアンスや会計基準への対応が求められる。
マイクロストラテジーは本稿執筆時点で81万8334BTCを保有し、平均取得単価は1コインあたり7万5532ドル近辺。同社は今後も追加のビットコイン取得資金を確保するため、普通株や高利回り優先株の発行を継続している。
一部の批判者は、継続的な希薄化によって一株あたりのビットコイン投資効果が薄れると指摘。こうした資本構成は、直接保有やスポットETFでは回避できる企業の財務リスクを上乗せする。
また、公的年金ファンドの専門家は受託者責任にも警鐘を鳴らす。米国の一部州年金がMSTR株で含み損率60%超となった事例もあった。
こうした損失の発生から、レバレッジ型ビットコイン投資が保守的な年金運用方針に適しているのか疑問視する声が出ている。
AIMCoは投資判断の根拠について公表していない。次回四半期の13F報告で、このポジションを積み増すのか、一時的なエントリーとして取り扱うのか詳細が明らかになる見通し。

