ブルームバーグのETFアナリストであるジェームス・セイファート氏は2026年3月12日、自身のX(旧Twitter)への投稿で、XRP現物ETF(上場投資信託)にローンチ以来累計14億ドル(約2,230億円)の資金が流入していることを報告しました。
同氏は「XRP ETFは価格が大きく下落しているにもかかわらず、実際にはかなり健闘している」と述べており、市場が調整局面にある中でも資金流入が継続している点を指摘しています。
XRPは2025年7月に記録した最高値3.65ドルから直近では約1.38ドル前後までおよそ62%下落している一方、ETFを通じた資金流入が続いていることが今回のデータで示されました。
約3,600億円相当の仮想通貨ETF保有
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この資金流入を支えている機関投資家の実態も、SEC(米証券取引委員会)への四半期報告書(13F)の開示によって初めて明らかになりました。
画像:セイファート氏X投稿より引用
2025年第4四半期末時点で、米大手金融機関ゴールドマン・サックスは約1億5,380万ドル(約245億円)のXRP ETFを保有しており、上位30機関の合計保有額約2億1,100万ドル(約335億円)のうち約73%を占める最大の機関投資家となっています。
保有内訳としては、Bitwise XRP ETFに約4,000万ドル(約64億円)、Franklin XRP TrustとGrayscale XRP ETFにそれぞれ約3,800万ドル(約60億円)、21Shares XRP ETFに約3,600万ドル(約57億円)と、複数のファンドへ分散投資していることが確認されました。
第2位はミレニアム・マネジメントで約2,310万ドル(約37億円)、続いてローガン・ストーン・キャピタルが約530万ドル(約8.4億円)を保有しています。
加えて、シタデル・アドバイザーズ、ジェーン・ストリート・グループ、DRWセキュリティーズ、Marex Groupなどのマーケットメイカーも保有を開示しており、XRP ETFを保有する機関投資家は合計83社に達しています。
ただし、今回の13Fで把握できるのは全体のごく一部で、セイファート氏はXRP ETF保有者の大多数は13F提出義務を持たない投資家であると指摘しています。
同氏が示したデータによると、ETFの運用資産に占める13F開示分の比率は約15.9%にすぎず、残る約84%は主に個人投資家による保有とされています。
同僚アナリストのエリック・バルチュナス氏は、この構造について「XRP ETFは機関ではなく、いわゆる”XRPスーパーファン”と呼ばれる熱心な個人投資家層によって支えられている」と分析しています。
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XRP現物ETFへの強い資金吸収力は、ローンチ直後のデータにも表れています。
Canary Capital(カナリー・キャピタル)が運用するXRP ETF「XRPC」は、2025年11月13日の上場初日に取引高5,800万ドル(約92億円)を記録し、その年に新規上場した約900本のETFの中で最高の初日取引高となりました。
上場後もXRPの価格は下落を続けましたが、ETFを通じた資金流入は今回のデータが示す通り累計14億ドルに達しており、価格の動きとは独立した需要構造が形成されていることが確認されています。
今後、機関投資家と個人投資家それぞれの資金配分がどのように推移するか、次の13Fサイクルでの開示内容が注目されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=159.14 円)
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Source:ジェームス・セイファート氏X投稿
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