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1兆ドル運用の韓国年金基金、ビットコイン急落で含み損拡大

2026/02/27 12:14
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1兆ドル超の資産を運用し、世界第3位の公的年金基金である韓国の国民年金公団(NPS)は2025年第4四半期、ビットコインがサイクル高値約12万6000ドルから8万8000ドル近辺まで急落する局面で、ストラテジー(MSTR)株の保有を約20%積み増した。その後もビットコインは6万7000ドル前後まで下落し、同基金が保有する暗号資産関連株4銘柄はいずれも年末水準から一段安となり、含み損が拡大している。

提出書類の内容

米証券取引委員会(SEC)に2026年2月9日に提出された 13F報告書によれば、NPSは2025年12月31日時点でストラテジーの株式を61万4409株保有していた。第3四半期末の51万1640株から10万2769株増加したことになる。保有株の四半期末時価は約9340万ドル。

ストラテジーは、バランスシート上に71万7722ビットコインを保有する、世界最大の企業型ビットコイン保有者。1枚平均取得価格は7万5950ドル。同社株はビットコイン価格のレバレッジ型代替投資とみなされ、価格も連動して変動している。MSTR株は2024年11月の過去最高値457ドルから75%下落し、現在はゴールドマン・サックスによればウォール街で最も空売りされている銘柄。

NPSは2024年第2四半期にストラテジー株を初取得。分割前2万4500株(分割後24万5000株)を約3400万ドルで購入し、その後ほぼ毎四半期で買い増している。

四半期株数概算評価額変化
2024年第2四半期24万5000約3400万ドル新規取得
2024年第4四半期21万7100約6300万ドル一部売却
2025年第1四半期28万9735約8400万ドルプラス7万2635株
2025年第2四半期50万7093約2億500万ドルプラス21万7358株
2025年第3四半期51万1640約1億6500万ドルプラス4547株
2025年第4四半期61万4409約9300万ドルプラス10万2769株

第2四半期から第4四半期にかけての大幅な評価額減少(2億500万ドルから9300万ドルへ)は、この期間のストラテジー株価急落を反映している。

暗号資産関連4銘柄がすべて下落

ストラテジーは、NPSが保有する4社に分散された暗号資産関連株の一部。各社の年末保有状況と2026年2月27日時点の現在価格は以下の通り。

銘柄株数第4四半期末評価額現在株価推定現在評価額第4四半期末比
ストラテジー(MSTR)61万44099340万ドル133.40ドル約8200万ドル-12%
ロビンフッド(HOOD)197万4612億2290万ドル79.45ドル約1億5650万ドル-30%
コインベース(COIN)29万81176740万ドル181.06ドル約5400万ドル-20%
ブロック(XYZ)83万31245420万ドル54.53ドル約4540万ドル-16%
合計4億3790万ドル約3億3790万ドル-23%

ポートフォリオ全体は2025年第3四半期末に約6億800万ドルでピーク。その後現在は推定3億3800万ドルまで減少し、約5か月で44%減となった。

NPSが2025年第1四半期に初取得したロビンフッドは、年末比30%下落にもかかわらず、時価で最大の保有株を維持。2025年第3四半期にはストラテジーを抜き暗号資産関連で最大の保有銘柄となった。

公式見解:ビットコインへの直接投資ではなく指標連動

NPSは、暗号資産関連株の保有をデジタル資産への積極的な投資と位置付けていない。2024年9月の韓国国会への回答で、バーチャル資産は投資対象とはみなしていないと説明。ストラテジーやコインベースのような企業は、NPSが海外株式運用で追跡するMSCIベンチマーク指数に組み入れられているため保有しているとした。

この暗号資産関連株ポートフォリオは、NPSの1兆ドル超の資産運用全体のうちの米国株ポートフォリオ(1350億ドル)の約0.25%を占めるにすぎない。大規模な機関投資家にとって端数の水準。

だが、政治環境に変化が起きている。2025年大統領選で、主要2政党はいずれもNPSによるデジタル資産への直接投資を公約として掲げ、基金の公式見解から大きく転換。韓国金融当局も最近、企業の暗号資産市場参入を承認し、機関投資家の市場参入拡大の兆し。

現時点でも実質的な影響は表面化している。ストラテジー株61万4409株の保有で、NPSは間接的に約1800BTCに相当するビットコイン投資を持つ。4銘柄すべてを通じ、公式に「投資していない」とする資産クラスに、NPSの運用成績が連動する構図。

今後の展望

ストラテジー・エグゼクティブ会長のマイケル・セイラー氏は、価格に関係なくビットコインを買い続けている。同社は2026年2月下旬に100回目の取得を実行した。同社のmNAVは1.0を下回っており、株価はバランスシート上のビットコインに対してディスカウントで取引されている。セイラー氏は売却する予定がないと明言している。

NPSの場合、パッシブ・インデックス運用により低迷した水準でさらなる積み増しが続くのか、あるいはリバランスによって減少が起こるのかが問われている。同ファンドの次回13F(2026年第1四半期分)は5月中旬までに提出予定。

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