ブルームバーグとデジタル資産(仮想通貨)データ企業Kaiko(カイコ)は26日、トークン化された金融市場向けにブルームバーグのデータライセンスオファリングをオンチェーンで提供する共同イニシアティブを発表した。
今回の提携は、既存のトークン化ワークフローが抱える課題への対応が主眼だ。複数のデータソース間での不一致やタイミングのミスマッチ、分断されたパイプラインが調整コストと業務摩擦を生み出しており、これを単一の検証可能なオンチェーンデータソースで解消することを目指す。
カイコが2025年8月にカントン・ネットワーク
CC上でローンチしたデータ・オンランプ・サービスを活用し、オフチェーンの市場データを安全にオンチェーンへ書き込む仕組みである。IPオーナーシップ・ライセンスコンプライアンス・監査可能性を維持しながら、エンタイトルメントコントロールによってライセンス取得済みの参加者のみがブルームバーグデータにアクセスできる。
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初期フェーズでオンチェーン提供されるのは、セキュリティマスターデータと評価プライシングの2種類で、担保管理やレポ取引などのユースケースへの対応を想定している。将来的には追加アセットクラス・ユースケース・コミュニティへの拡大を予定しており、現在ベータプログラムへの参加申請も受け付けている。
ブルームバーグのグローバルコモディティ&FXヘッド、エミリー・ギャラガー氏は「機関投資家クライアントは、伝統的な市場で利用する信頼性の高いブルームバーグデータがオンチェーンでも利用可能であることを期待している。クライアントが活動する場に対応するというコミットメントの表れだ」と述べた。カイコCEOのアンブル・スバラン氏は「機関投資家グレードのバリュエーションデータをオンチェーンにもたらすことは、金融市場の運営方法における根本的な変化を意味する」と語った。
カントン・ネットワークは、機関投資家向けに設計されたプライバシー対応型のブロックチェーンで、すでにチェーンリンクとの提携など金融インフラとしての整備が進んでいる。両社の取り組みは、同ネットワーク上での機関投資家向けデータ基盤の構築をさらに加速させる。
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