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スタンダードチャータード:ステーブルコインで米30年債の発行終了も

2026/02/24 00:23
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米国モーニング・ダイジェストにようこそ。1本日の暗号資産市場の主な動向をまとめたお役立ち要約版をお届けする。

コーヒーを片手に――ステーブルコインが米国債市場を一変させるかもしれない。スタンダードチャータードの最新リポートによれば、デジタルドル発行体による財務省短期証券(T-bill)への需要増加が、米国債務の調達方法にワシントンが静かに再考を迫られる要因になる可能性がある。

本日の暗号資産ニュース:ステーブルコイン需要で米国債戦略見直しも

ステーブルコインが今後、米国債市場を再編し、債務発行の大幅な見直しを迫る可能性があるとスタンダードチャータードの新たなレポートは指摘する。

同行は、ステーブルコイン発行体による財務省短期証券(T-bill)新規需要が2028年末までに8000億~1兆ドルに達すると予測。

この動向に米連邦準備制度による購入が加わると、短期米国債全体の需要は2兆2000億ドルに膨らむ。

レポートは、財務省がこうした需要超過を理由にT-bill発行を増やし、長期債供給を減らす可能性に警鐘を鳴らす。その結果、今後3年間、30年債の新規入札がすべて停止される余地も出てくる。

この大半の需要を牽引するのは新興国市場のステーブルコインとみられる。スタンダードチャータードは、T-bill需要の約3分の2が新興国からの純増になると推計。一方、先進国市場のステーブルコインは既存資産の代替が中心。

この傾向は、グローバルな資本移動と従来型債券市場でデジタル資産の役割が高まりつつあることを象徴する。

財務省イールドカーブ(利回り曲線)への影響は大きい。長期債からT-billへ約90億ドルをシフトした場合、当初は米国債カーブがフラット化する可能性がある。

財務省Tビル比率拡大検討でイールドカーブにリスク

ただしスタンダードチャータードは、長期のリスクプレミアムや財政赤字懸念、市場センチメントも投資家行動に影響すると指摘。

同行は、短期債先行のブル型フラット化が当面の反応となるが、タームプレミアムやロールオーバーリスクなど構造要因により、中長期的なイールドへ異なる影響が及ぶと警告。

スコット・ベセント財務長官は、このシナリオを活用し、全体的な債務ポートフォリオに占めるT-bill比率を高める戦略もとり得る。

T-bill比率を3年で2.5%上げるだけでT-bill供給は約9000億ドル増加し、予想される超過需要を吸収できる。

これによって短期債の不足が緩和され、10年債利回りの安定にもつながる。

レポートはまた、T-billが歴史的に発行済み市場債の26.1%を占めてきたことに言及。財務借入諮問委員会推奨の15~20%を大きく上回っており、今後も増加余地があると示唆。

短期的には停滞しているが、ステーブルコイン時価総額は2028年末までに2兆ドル到達が見込まれる。直近は約3040億ドルで伸び悩むが、デジタル資産市場の不調やUS GENIUS法案後の規制遅延が背景にある。

スタンダードチャータード ステーブルコイン時価総額予測スタンダードチャータード ステーブルコイン時価総額予測 出典: Standard Chartered

ただし、スタンダードチャータードはこれらを一時的要因とみなす。ステーブルコイン需要とFRBの資産購入、満期到来の米住宅ローン担保証券(MBS)の入れ替えが重なれば、米短期国債市場の歴史的再編へとつながりかねない。

レポートは結論として、30年債入札の一時停止は過去(2002~2006年)にも例があるが、今回は財政赤字環境が大きく異なるとする。

本日の注目チャート

米国債市場 需給の推移予測グラフ

簡単インサイト集

本日注目すべき米国発暗号資産ニュースまとめ。

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