スタンダードチャータード銀行は、デジタル資産の短期的な変動を乗り越え、「質の高い」ブロックチェーンプロジェクトに注目するよう投資家に促している。
この発言は、最近の売りが暗号資産市場の相対価値を再定義する中で出てきたもの。
同行の外国為替・デジタル資産リサーチ責任者であるジェフ・ケンドリック氏は、下落局面で積極的に買い増していると述べた。同氏によれば、この反落は長期的なポジション構築における決定的な局面だという。
この考え方のもと、スタンダードチャータードは引き続きイーサリアムとソラナを主要なレイヤー1銘柄として重視している。ケンドリック氏はその見解を明言し、さらに次のように述べた。
直近では、スタンダードチャータードがイーサリアムがビットコインをアウトパフォームすると見ていることを明らかにしている。DeFiの優位性、スケーラビリティ向上、規制面の透明性などを理由に挙げる。
しかし同行は、ソラナについては短期的な見通しを修正。2026年末のSOL価格予想を310ドルから250ドルに引き下げた。これはネットワークの次なる主要ユースケースの成熟に時間がかかるとの見方による。
それでも同行は長期見通しを上方修正。ソラナの構造的な優位性は不変と評価する。
スタンダードチャータードによれば、ソラナの超低コスト・高スループットの設計は、最終的にマイクロペイメント分野を席巻する原動力になるという。特に生成AIの活用やステーブルコイン取引の拡大が進む中で顕著との見方を示す。
このシナリオが現実化すれば、同行は2027年から2030年にかけてSOLがビットコインをアウトパフォームすると予想している。ただし、エコシステムの拡大を通じて、イーサリアムとの格差を徐々に縮めるとみている。
レポートでは、ソラナの分散型取引所で起きている微妙だが重要な変化に言及。従来はミームコインの取引が主流だったソラナだが、現在はSOLとステーブルコインの取引ペアに資金が流入しつつある。
スタンダードチャータードは、これらのステーブルコイン取引がイーサリアム上の同種取引に比べて2〜3倍の速さで回転していると指摘。
この変化は「ミームコイン・ディスカウント」と呼ばれる割安評価を払拭し、従来参入をためらっていた伝統金融のプレイヤーをも呼び込む可能性がある。
市場コメントでも同行の「質の高いものが勝つ」という論調が広がる。投資家マイク・アルフレッド氏は、今回の下落を典型的なリスクオフの動きと評した。
デベロッパー兼投資家のマイク・イッポリート氏も同様の見解を示し、センチメントが過度に悲観的に傾いていると主張。
スタンダードチャータードは、2026年から2027年前半にかけてソラナがイーサリアムを下回ると予想。しかし、それ以降は規模・機能・コスト優位性を背景に巻き返し局面を迎えるとみている。
ケンドリック氏は、現在の変動は警告というよりも銘柄のふるい分けであり、市場が落ち着かぬ今こそ「質の高いもの」を買う投資家が最後に報われるとみている。
