金融審議会は2026年2月3日、暗号資産規制を資金決済法から金融商品取引法へ移行する報告書案を承認した。インサイダー取引規制の新設、発行者への情報開示義務化が柱となる。国内市場は2025年11月時点で口座数1365万に達し前年比2割増、投資商品としての地位が確立。金融庁は特別国会に改正案を提出し、2028年1月施行を目金融審議会は2026年2月3日、暗号資産規制を資金決済法から金融商品取引法へ移行する報告書案を承認した。インサイダー取引規制の新設、発行者への情報開示義務化が柱となる。国内市場は2025年11月時点で口座数1365万に達し前年比2割増、投資商品としての地位が確立。金融庁は特別国会に改正案を提出し、2028年1月施行を目

金融審議会、暗号資産の金商法移行を正式承認=2026年国会に提出へ

8 分で読めます

金融庁の金融審議会は3日、暗号資産の規制を資金決済法から金融商品取引法に移行する報告書案を正式に承認した。インサイダー取引規制の新設や情報開示義務の強化を柱とし、暗号資産を投資商品として位置づける日本の金融規制の転換点となる。金融庁は特別国会での関連法改正案の提出を目指している。


金融審が暗号資産規制の抜本改革を承認

金融庁の金融審議会は3日の総会で、暗号資産の規制体系を大幅に見直す報告書案を了承した。現行の資金決済法から金融商品取引法へと規制の根拠法を移行し、株式や投資信託と同様の金融商品として扱う方針を正式に決定した。

報告書案では、暗号資産に対するインサイダー取引規制の新設が最重要項目として盛り込まれた。未公表の重要情報を利用した取引を禁止し、発行体や取引業者の内部者による不公正な取引を抑止する。これまで暗号資産市場では、プロジェクト関係者による情報の非対称性を利用した取引が問題視されてきたが、制度化により市場の透明性向上が期待される。

また、暗号資産の発行者にはホワイトペーパーの提出義務や定期的な情報開示が課されることになる。投資家がプロジェクトの内容やリスクを適切に判断できる環境を整備し、株式市場で求められる水準の情報開示体制を構築する。金融庁は今回の改正により、暗号資産交換業者には第一種金融商品取引業に相当する業規制を適用する方向だ。

投資家保護と市場の健全化を両立

国内の暗号資産市場は、口座開設数が延べ1365万口座を超え、前年同月から2割増加している。投資対象としての暗号資産の存在感が高まる一方で、ホワイトペーパーの記載内容と実際のプログラムコードとの乖離や、ハッキングによる資産流出など、投資家保護上の課題も顕在化していた。

金融審議会の報告書案は、こうした課題に対し、金商法の仕組みを活用して対応する方針を示した。証券取引等監視委員会に犯則調査権限を付与し、課徴金制度の対象とすることで、違反行為への実効的な対処を可能にする。悪質なインサイダー取引に対しては課徴金の引き上げも検討されている。

市場関係者からは、規制の明確化により機関投資家や法人マネーが参入しやすくなるとの期待の声が上がる一方、体制整備に伴うコスト増や新規参入のハードル上昇を懸念する声もある。業界団体の日本暗号資産等取引業協会は、金商法移行に向けた組織体制の強化を進めており、2年間で職員数を倍増させる計画を明らかにしている。

2028年施行を視野に法制化へ

金融庁は今回の答申を踏まえ、2026年の特別国会に金融商品取引法の改正案を提出する考えだ。暗号資産規制の見直しと地域金融機関強化策を含む関連法の改正案がそれぞれ提出される予定で、衆院選後の国会審議が焦点となる。

改正法の施行時期は2028年1月を見込んでおり、施行までの約2年間で暗号資産取引業者や自主規制機関の体制整備を強化する必要がある。具体的には、自主規制団体における審査体制の強化と審査基準の厳格化を完了させることが前提条件となる。施行後は国内の暗号資産市場が従来より厳格な金融商品市場として運営されることになる。金融庁はこれまで「イノベーションを阻害せず利用者保護を確保する制度設計が重要」との姿勢を示してきた。

国際的には、欧州で暗号資産市場規制が施行され、米国でもビットコイン現物ETFが承認されるなど、暗号資産を金融商品として位置づける動きが加速している。日本の今回の制度改正は、こうした国際的な規制整備の流れに沿ったものといえる。今後は国会審議の行方や、具体的な運用ルールの策定が焦点となり、暗号資産市場の信頼性向上と健全な発展が期待される。


免責事項:このサイトに転載されている記事は、公開プラットフォームから引用されており、情報提供のみを目的としています。MEXCの見解を必ずしも反映するものではありません。すべての権利は原著者に帰属します。コンテンツが第三者の権利を侵害していると思われる場合は、削除を依頼するために service@support.mexc.com までご連絡ください。MEXCは、コンテンツの正確性、完全性、適時性について一切保証せず、提供された情報に基づいて行われたいかなる行動についても責任を負いません。本コンテンツは、財務、法律、その他の専門的なアドバイスを構成するものではなく、MEXCによる推奨または支持と見なされるべきではありません。

関連コンテンツ

SBIホールディングスとSBI新生銀行が共同キャンペーン開始、円定期預金で最大2万円分の暗号資産交換券プレゼント

SBIホールディングスとSBI新生銀行が共同キャンペーン開始、円定期預金で最大2万円分の暗号資産交換券プレゼント

この記事がおすすめな人・読んで得られるメリット 本記事は、円定期預金を利用して暗号資産を手に入れたいと考えている方や、SBI VCトレードとSBI新生銀行の新しいキャンペーンに興味がある方に特におすすめです。この記事を読 […] 投稿 SBIホールディングスとSBI新生銀行が共同キャンペーン開始、円定期預金で最大2万円
共有
NftTimes2026/02/04 09:13
SBIホールディングスとSBI新生銀行、円定期預金預入で最大2万円相当のXRPをプレゼントするキャンペーン開始

SBIホールディングスとSBI新生銀行、円定期預金預入で最大2万円相当のXRPをプレゼントするキャンペーン開始

この記事がおすすめな人・読んで得られるメリット この記事は、暗号資産に興味がある方や、定期預金の利息を最大限に活用したいと考えている方に特におすすめです。また、SBI新生銀行やSBI VCトレードのサービスを利用している […] 投稿 SBIホールディングスとSBI新生銀行、円定期預金預入で最大2万円相当のXRPをプレ
共有
NftTimes2026/02/04 09:13
イオレ、Gaiaへ2.4億円出資─BTC運用強化へ共同運用体制を構築

イオレ、Gaiaへ2.4億円出資─BTC運用強化へ共同運用体制を構築

ビットコイン財務企業のイオレが暗号資産運用会社Gaiaの株式11.2%を約2.4億円で取得すると発表した。出資はビットコイン現物で実施する方針で、Gaiaを共同運用パートナーと位置づけ価格下落局面でも収益創出を目指す。AI駆動型運用モデルを共同開発し保有資産の収益化を推進する。国内ではメタプラネットが3万5102BTC
共有
Beincrypto JP2026/02/04 08:39