キャニスター掃除機とはパワフルな吸引力と安さで知られる、集じん部とヘッドが一体型になった掃除機。「どれも同じなのでは?」と思うかもしれませんが、実は、パナソニック・日立・三菱・ダイソンなどから、お手入れがラクな紙パック式、本体が2.0kgほどの軽量モデルなどさまざまな個性を持つ商品が販売されています。さらに、吸引力もメーカーやモデルによっても異なるので、買ってよかったと思うためには、様々なメーカーを比較して選ぶことが必要です。
今回は、各メーカーの最新商品や売れ筋上位から人気のキャニスター掃除機45商品を集め、6個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめのキャニスター掃除機をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストなキャニスター掃除機は「1往復で壁際や隙間の細かいゴミまで完全に吸えるほど吸引力が高く、毎日でも家中を掃除したくなる商品」。ぜひ購入の際の参考にしてください。
マイベストではベストなキャニスター掃除機を「1往復で壁際や隙間の細かいゴミまで完全に吸えるほど吸引力が高く、毎日でも家中を掃除したくなる商品」と定義。ベストな商品を探すために、人気メーカーの最新商品やAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどで売れ筋上位のキャニスター掃除機45商品を集め、以下の6個のポイントで徹底検証しました。検証①:吸引力の高さ(フローリング)検証②:吸引力の高さ(カーペット)検証③:疲れにくさ検証④:使い勝手の良さ検証⑤:お手入れのしやすさ検証⑥:静かさ
おすすめスコア:4.45(2026/02/04時点)
最安価格:27,780円(2026/02/04時点)
フローリングの掃除におすすめ。家具の下も掃除しやすい
日立グローバルライフソリューションズの「HITACHI 紙パック式クリーナー かるパック CV-KP900L-N」は、家のフローリングの割合が多い人におすすめ。フローリングの吸引力の検証では、ゴミをほぼ完璧に吸い取れました。カーペットは壁際や手前部分に若干のゴミを残しましたが、中央部分や奥の壁はきれいになっています。全体的にゴミが残ってしまった商品に比べると十分な吸引力といえるでしょう。本体の重量が2.35kg・総重量は3.65kgとキャニスター掃除機としてはかなり軽量。そのうえ自走式なので、長時間の掃除やカーペット上の掃除でも疲れにくいでしょう。もっとも明るく感じる波長に近い緑色のLEDライトで、見えにくいゴミも浮かび上がらせます。日中のリビングなど白いホコリが見えにくいシーンでも、ゴミを見逃すことなく掃除できます。パワーヘッドの向きを90度変えられるので、家具の下の隙間も掃除しやすいでしょう。ヘッドに髪の毛が絡みやすく、手入れに手間がかかる点はネック。さらに稼動音は63.3dBと大きめで、集合住宅などにお住まいの場合は掃除の時間帯に注意が必要です。とはいえ軽さや吸引力をふまえるとフローリングの割合が多い家庭にはぴったりの掃除機といえます。
おすすめスコア:4.4(2026/02/04時点)
最安価格:16,780円(2026/02/04時点)
かけ心地はスティッククリーナー、吸引力はキャニスター
三菱の「TC-FXF7P-T」は「Be-K」シリーズのなかではすでに生産を終了した型落ちモデル。発売から7年以上経った今も売れ筋商品でありながら、どのECサイトでも現行品に比べて安く購入できるのが魅力です。価格は安いものの、肝心の機能性は最新機に引けをとらないレベル。数ある商品のなかでもホースが長すぎず、本体が引っ張られたりホースがバタついたりということがありません。まるでスティッククリーナーのようなかけ心地でありながら、スティッククリーナーでは実現できない吸引力を見せました。ヘッドが厚いこともあり、総重量は3.80kgとやや重め。とはいえ自走する力が強いため大きなデメリットにはなりません。むしろ、ヘッドが重いぶんカーペットにもほどよく吸着するため、吸引力の検証では評価を伸ばす一因に。一方、お手入れのしやすさや使い勝手の良さの評価は上位に及びませんでした。ヘッドにはほとんど毛が絡まなかったものの、ブラシを取り外すにはコインが必要です。また、LEDライトがなく、ほかの商品と比べて暗い隙間の掃除には向きません。とはいえ、吸引力とかけ心地を重視する人には問題なくおすすめできます。安さを重視するなら多少の使いにくさにも目をつぶれるでしょう。
おすすめスコア:4.4(2026/02/04時点)
最安価格:38,654円(2026/02/04時点)
吸引力にも使い勝手も弱点なし。新モデルゆえにやや割高
吸引力が高く、紙パック式でゴミ捨てからお手入れまで簡単な、三菱電機の「Be-K 紙パック式掃除機」。本体の重量は2.42kgと軽量で、ヘッドが自走するので疲れにくいのが特徴です。2024年発売の機種ゆえに型落ちモデルより割高ですが、新商品がほしい人は要注目でしょう。吸引力の高さは満足できるレベル。とくにフローリングでは、高い吸引力で全体のゴミをすっきりと取り切っています。パワーが強いあまりお菓子を弾き、壁際にわずかに残したものの、かけ心地のよさから掃除のやり直しも負担にはなりません。カーペットでは繊維に詰まるような感覚があるものの、奥に沈んだ砂は1往復でさらりと吸引。完全に取り切るには複数回かける必要がありますが、壁際にもゴミが残らないのは好印象でした。持ち手は指の形に合わせて凹凸があるため握りやすく、もちろん体格に合わせてパイプの長さを調整できます。手元ブラシがついているのに加え、パイプが床と平行になるため、テレビ台やソファの下、机の上など場所を選ばず掃除しやすい設計もポイントです。お手入れのしやすさも上々。紙パックを捨てるだけでゴミ捨てが終わり、ヘッドもワンタッチで外せるので毛が絡んでも掃除がラク。稼動音は68.2dBとややうるさいものの、特別うるさく感じるわけではないでしょう。吸引力が優秀で、総合的に不満を抱くポイントは少ない本商品。三菱電機が掲げる「しあわせをシェアしよう」というキャッチコピーのとおり、家族全員の使い勝手にこだわった1台です。
おすすめスコア:4.39(2026/02/04時点)
最安価格:37,301円(2026/02/04時点)
軽量&パワフル!カーペットもフローリングもサクサク吸引
三菱電機の「Be-K 紙パック式掃除機 TC-FD2E-N」は、カーペットでも吸引力が高い軽量モデルを求める人におすすめ。フローリングとカーペットのどちらも吸引力が高く、本体重量も軽めなので、掃除中の疲れは感じにくいでしょう。フローリングを掃除したところ、同メーカーの「TC-ED2E-H」と同様に床を振動して吸いやすくするタイプながら、よりしっかりとゴミを吸い取りました。細かい砂が多少残るものの、ほとんどのゴミが吸い上げられています。カーペットでも壁や角も含めてしっかり吸引し、よく見ると壁際に少し砂が残っている程度でした。稼動音は標準モードで67.6dBと大きめですが、パワフルな吸引力を考えれば許容範囲でしょう。本体重量は2.43kgと比較したなかでは軽く、自走式で持ち手が握りやすく工夫されています。伸縮パイプのおかげで、背伸びせずにラクに掃除できるのも魅力。テレビ台やソファ下、机やイスの下などにもヘッドを差し込みやすいうえ、手元ブラシもついています。家中を軽々と掃除しやすそうです。紙パック式なのでゴミ捨ても衛生的かつ簡単。総じて、カーペットの掃除にも強い、軽量でハイパワーな製品です。価格は高めですが、新製品が気になるなら要チェックといえるでしょう。
おすすめスコア:4.36(2026/02/04時点)
最安価格:30,399円(2026/02/04時点)
おおむね優秀だが完璧ではない吸引力。割高に感じるかも
三菱電機の「Be-K 紙パック式掃除機 TC-FM2D-A」は、軽さと吸引力を両立させた貴重な1台。ただし、新商品ということもあり価格はやや高めです。とにかく安く抑えるなら、細かい使い勝手は劣るものの同性能の型落ちモデルを選んだほうがお得に購入できるでしょう。吸引力の検証では、カーペットの上のマスキングテープを吸い込むほどのパワーを発揮。壁際に砂やお菓子のクズが残ったものの、気にならないレベルまで取り切りました。フローリングでは、電源を切るとヘッドからお菓子のクズが漏れ出てわずかに評価を落としました。細かい砂のざらつきも残っています。とはいえ、目につくゴミはほとんど完璧に吸い切れているため、満点とはいわずとも優秀な吸引力といえるでしょう。本体重量は2.43kgと軽く、さらに自走式で持ち手も握りやすく設計されています。あまり自走が強く感じられるわけではないものの、動きは滑らかで疲れるほどではありません。紙パック式のためゴミ捨てもお手入れもラク。ヘッドに髪の毛が絡みやすいのがネックですが、コインを使わなくてもワンタッチでブラシを引き出せるため、こちらのお手入れも簡単です。稼動音は標準モードで67.5dB、強モードでは71.1dBとややうるさく感じるものの、掃除機のなかでは平均的。特別うるさいわけではありません。総合すると吸引力と軽さを兼ね備えた高性能モデルですが、価格をふまえると割高に感じるかもしれません。同等の型落ち品を選んでもよいでしょう。
おすすめスコア:4.34(2026/02/04時点)
最安価格:24,916円(2026/02/04時点)
床にぴったりくっつく軽量設計。ヘッドのお手入れは面倒かも
東芝の「VC-PL9-R」は本体重量2.30kg、本体幅は21.0cmと持ち上げて移動する際や狭いところを掃除するときも使いやすいのが特徴です。ひねるとヘッドとパイプが床と平行になる「床ピタ設計」で、テレビ台の下やソファの下などの隙間にもスルスル差し込めるため、場所を選ばず掃除がラク。家中に使って回りたい1台でしょう。同機は自走式のカーボンヘッドを採用していることもあり、軽快なかけ心地。ヘッドが軽量だと一般的にゴミを弾く傾向ですが、「VC-PL9」はヘッドのカバーが東芝シリーズのなかでは硬く、弾いたゴミをヘッド内部で受け止めて吸ってくれます。吸い口とヘッドのあいだのスペースが狭いこともあり、壁際の吸い残しもありません。紙パック式でフィルターのお手入れが不要ですが、カーペットで使用するとヘッドに毛が絡みやすい一面も。ペットがいる家庭だとお手入れの手間があるかもしれませんが、軽量かつ吸引力も低くはないので、東芝の掃除機から選ぶなら間違いなくコレでしょう。
おすすめスコア:4.34(2026/02/04時点)
最安価格:23,031円(2026/02/04時点)
高い吸引力と軽さを両立。しかし、目立つ機能は少ない
東芝の「紙パック式クリーナー VC-PM9」は、吸引力の高い軽量機を探している人におすすめの掃除機です。しかし、型落ちモデルと比べた際に優位となるポイントはさほど多くありません。吸引力の検証では、フローリング・カーペットともに9割程度はすっきりと吸引できました。砂のザラつきがやや残りますが、お菓子のくずをわずかに残しただけでまんべんなく吸引できている印象。カーペットでもお菓子のクズやホコリといったゴミを完璧に吸い上げました。ただしモードが強弱しかなく、弱モードでは吸引力が足りず、1往復ではくぼんだ部分に沈んでいる砂まで吸えません。完全に吸い切るには何度も上からかける必要がありますが、本体の重量が2.28kgとかなり軽量なため、かけ直しの負担はあまり感じませんでした。掃除後のお手入れもラク。ダストカップを水洗いする必要がなく、紙パックを捨てるだけでゴミを簡単に処理できます。ヘッドに毛が絡んでも、コインやドライバーを使わずに取り出せるため、比較的簡単に掃除できるのもうれしいポイントです。稼動音にはモードで大きな差があり、標準モードでは60.7dBと比較的静かですが、強モードでは70.5dBと大きめ。家族や近隣に迷惑にならないよう、時間帯によってモードを使い分けましょう。
おすすめスコア:4.3(2026/02/04時点)
最安価格:35,930円(2026/02/04時点)
使いやすさと吸引力を兼ね備えた掃除機。髪の毛が絡みにくい
パナソニックの「Panasonic 紙パック式キャニスター掃除機 MC-JP860K-W」は、使いやすさとフローリングでの吸引力の高さにこだわりたい人におすすめです。フローリングに対する吸引力の高さは、申し分のない結果に。テレビ台やソファの下も掃除しやすく、使い勝手は良好です。カーペットは、中央部分のゴミはよく吸い取れましたが、壁際に細かいゴミが残ってしまいました。部屋中完璧に掃除できるとはいえないでしょう。とはいえ本体の重量が2.04kg・総重量は3.50kgと比較的軽量で、カーペットの上でも掃除しやすいほうだといえます。ヘッドが外せない点はネックですが、円すい形のダブルブラシがからんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去。ブラシの手入れにかかる負担を軽減できるのもメリットです。ただし、自走式ではなく伸縮パイプもないので、人によっては不便さを感じる可能性があります。さらに稼動音は68.3dBと大きめで、掃除の時間帯には注意が必要です。フローリング掃除をする分には十分な吸引力と使い勝手のよさを兼ね備えているので、家にカーペットが少なく使いやすさ重視の人は検討してみてください。
おすすめスコア:4.29(2026/02/04時点)
最安価格:30,990円(2026/02/04時点)
轟音を鳴らしながら軽快に吸引。軽すぎてゴミを通過する
細身な「ラクかるホース」の絡まりにくさがウリの「パワかるサイクロン CV-SP300K-N」。昼間のリビングだと見えにくい白っぽいホコリでもくっきり浮き上がる、緑のLEDライトが特徴です。一方、吸引力の検証ではそのライトが逆効果になり、ヘッドの表面が厚いぶんカーペットだと壁際のゴミは吸い残す結果に。フローリングではヘッドの両サイドを通過し、壁際に残る砂を吸うほどにはパワーが足りない印象でした。とはいえ、ヘッドの上部がラバー素材であることと、ブラシの手前にあるフェルト部分もヘッドと一緒に動くことで、かけ心地はスムーズ。ガツガツぶつかりがちな壁際にも磁石のように吸いつく感覚でした。本体重量は2.50kgと、軽量化が進むキャニスター掃除機のなかでは軽量なほうとはいえません。しかし自走する力は最も強い印象で、実際の数値以上の軽さを感じます。弱モードでもスルスルとかけられました。
おすすめスコア:4.27(2026/02/04時点)
最安価格:26,266円(2026/02/04時点)
フローリングなら完璧なモデル。ヘッドのお手入れが面倒
シャープの「遠心分離サイクロン掃除機 EC-MS330-N」は、本体の車輪のなかにダストカップが配置された独特なデザインが特徴の1台。どれも吸引力が高いキャニスター掃除機のなかではパワーが弱め。フローリングならきちんと吸い切るものの、カーペットでは吸引力が足りない印象で、お菓子のゴミを吸い残しました。繰り返しかけてもサラサラとゴミの上を通過してしまいます。本体の重量は2.43kg、加えて自走式パワーヘッドで疲れにくいモデルですが、ヘッドの厚みからかフローリングでは引っかかる感覚があり、「床材を問わずかけ心地がなめらか」とはいい難いです。また、同社のなかではお手入れのしやすさで最も低い評価に。ヘッドにはほとんど毛が絡まなかったものの、まったく絡まなかったわけではありません。ペットがいる家ではお手入れがときには必要でしょう。ブラシの取り外しにはコインが必要なため、フィルターのお手入れが不要な紙パック式やワンタッチでヘッドを外せるほかの商品に上位を譲る結果となりました。
監修者:石井和美(家電プロレビュアー)
ガイド:田丸大暉(Hiroki Tamaru)(家電製品アドバイザー・家電製品エンジニア・元家電メーカー販売員/マイベスト 白物家電担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
