東証スタンダード上場のエス・サイエンス(5721)は13日、三崎未来ホールディングス株式会社との間で、蓄電池事業を中心とし、マイニング事業およびAIデータセンター事業に係る業務提携契約を締結したと発表した。同社は暗号資産事業および電力関連事業を中核とする成長戦略のもと、エネルギー・デジタルインフラ分野への参入を加速させる構えだ。
三崎未来ホールディングスは、実業家でインフルエンサーの三崎優太氏が代表を務める投資会社で、電気の供給および蓄電池に関する事業等を手掛ける。資本金は1億円で、2024年5月15日に設立された。三崎氏はエス・サイエンスのクリプトアセット事業開発担当室長も務めており、同社が発行した新株予約権を引き受ける潜在株主でもある。
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今回の業務提携は、三崎未来ホールディングスが有する本件事業に関するノウハウおよび供給力と、エス・サイエンス代表取締役の久永賢剛氏がこれまでの経験を通じて培ってきた電力関係事業への投資および事業展開に関する知見・経験を基盤とする事業推進力を有機的に結合し、事業の立ち上げから運用、収益化までを見据えた体制構築を目的としている。
三崎優太氏は同日、自らがCEOを務める別会社「でんき0株式会社」の本格始動も発表している。同社は蓄電池や太陽光発電の導入によって自家消費を最大化させ、余剰電力を固定価格買取制度(FIT)よりも高く20年間買い取ることで、電気代の最適化を図る新サービスを展開する。
具体的には、非FIT電力20年間買取サービス「でんき0 FIT」、卒FIT電力20年間買取サービス「でんき0 卒FIT」、環境価値買取サービス、毎日12時から13時までの1時間が電気代0円になる「くらしゼロでんき」などを提供する予定だ。でんき0は2025年9月に設立され、香川県高松市に本社を置く。
業務提携の具体的内容は、蓄電池事業では設備導入計画の策定、導入候補地および設備仕様の具体化、事業スキームの検討、運用体制および電力関連ビジネス展開の検討、電力需給調整に関する検討、非FIT電力等の活用に関する検討を進める。
仮想通貨マイニング事業では、電力コストおよび設備効率を踏まえた事業性検討、マイニング設備の導入・運用方法および関連インフラに関する情報共有、再生可能エネルギーや蓄電池との組み合わせによる事業モデル検討を行う。
AIデータセンター事業では、電力需要特性を踏まえた設備構成および運用方法の検討、蓄電池等を活用した電力の安定供給およびコスト最適化に関する検討、市場動向・技術動向および事業スキームの情報交換を実施する予定だ。
各事業分野における事業化の可能性、収益性およびリスクに関する共同検討、関連する資金調達手法や事業パートナーリングに関する意見交換、各事業の具体的な実施に向けた条件整理および課題抽出も共通事項として盛り込まれた。なお、各事業を具体的に実施する場合には、必要に応じて別途個別契約を締結する予定となっている。
エス・サイエンスは2025年3月に暗号資産(仮想通貨)投資事業への参入を表明し、同年8月からビットコイン
BTCの購入を開始した。現在の保有量は296.24 BTCで、平均取得単価は約1,687万8,000円、評価額は約43億3,000万円となっている。国内上場企業のビットコイン保有ランキングでは第6位に位置する。
同社の株価は13日終値で213円、時価総額は約332億円。2026年3月期業績に与える影響については軽微としている。
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