仮想通貨アナリストのSteph Is Crypto氏は2025年12月27日、自身のX(旧Twitter)で、エックスアールピー(XRP)の価格が約1.90ドル(約300円)で「極度の売られ過ぎ」状態にあるとの見解を示しました。
週足チャートではXRPが主要サポートに差し掛かっており、同氏はストキャスティクスRSIが極端な低水準に落ち込んでいるとして、売り圧力の行き過ぎを指摘しています。
この指摘に関連して、取引所保有のXRP残高が過去1年で約40億XRPから20億XRP未満に半減している点も注目されており、短期的な売り圧力が弱まる一方で投資家による買い集めが進行しているとの見方も示されました。
画像:Master of Crypto氏X投稿
こうした状況を踏まえ、XRPが週足で2.50ドル(約390円)を明確に上抜ければ上昇トレンド転換の兆しとなる反面、現サポートを割り込んだ場合は1.50ドル(約234円)近辺まで下落する可能性もあると伝えられています。
XRPに新たな利回り機会を提供
XRPにステーキングとDeFi保険機能を提供「Firelight Protocol」正式ローンチ
週足チャート上でXRPは2024年以降下支えとなった約1.90ドルの支持帯に位置し、ストキャスティクスRSIが20未満の極端な低水準に沈んでいます。
XRP週足チャート(画像:Tradingview)
Steph氏は「市場は強気材料が出揃った時ではなく、一方の燃料が尽きた時に転換する」と述べ、現在の局面は売り方のエネルギーが枯渇しつつある可能性を示唆しました。
この見方を補足する材料として、2024年後半に同様のシグナルが確認され、その後、4.50ドルへの上昇を含む急激な反発が見られた例があります。
今回見られる極端なオシレーター指標の数値も、弱気トレンドの行き過ぎを示すサインとして注目されています。
オンチェーンデータからも需給面の変化が確認されています。取引所保有XRP残高はこの1年で約40億XRPから20億XRP以下へ半減したとされ、市場で即売却が可能な供給が減少しました。
また、米国で11月に初承認されたXRP現物ETFには短期間で12.5億ドル(約2,000億円)超の資金流入があったとされ、直近の下落局面では大口投資家が約3.3億XRP(6.2億ドル/975億円相当)を買い増したことも観測されています。
弱含む価格にもかかわらず進むこうした需要の増加について、市場では今後の価格動向との関係性が注視されています。
一方で、一部には慎重な見方もあります。海外では「ダブルトップ形成の懸念があり、1.77ドル割れなら次のサポートラインである0.8ドルまで下落し得る」との指摘も出ています。
短期的な市場センチメントはなお不透明で、明確な上昇転換シグナルを確認するまでは楽観は禁物との声もあります。
XRP連動ETF「XRPZ」初日に急騰
フランクリンのXRP ETF、上場初日に約9%上昇|規制環境の追い風受け、需要拡大の兆し
こうしたテクニカル面や需給面の指摘に加え、SEC(米証券取引委員会)との長年の訴訟が2025年8月に和解し、Ripple(リップル)社が1億2,500万ドル(約195.3億円)の罰金支払いで決着したことでXRPを巡る法的不確実性が解消しました。
この進展を受け、11月には米国初となるXRP現物ETFが上場し、機関投資家からの需要拡大が意識される場面も出ています。
オンチェーン上でも大口投資家によるXRP買い増しが進んでいることが指摘されており、取引所からの流出を伴う動きが需給面で注目を集めています。
これらの動きを受けXRPの先行きに関心が高まる一方、世界的な金融環境や市場全体の動向にも左右されるとの見方があり、今後の価格動向が注視されています。
※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.27 円)
>>最新の仮想通貨ニュースはこちら
XRP関連の注目記事はこちら
「XRPやMidnightの足元にも及ばない」カルダノ創設者、金融界の取り組みを批判
アルトコインシーズン「中止ではなく延期」BNB・XRP・SOLの停滞に影響するマクロ要因
カナリーのXRP ETF、初日取引高5,800万ドルで2025年最高記録に|BSOL超えで注目集まる
Source:Steph Is Crypto氏X投稿
サムネイル:AIによる生成画像



マーケット
共有
この記事を共有
リンクをコピーX (Twitter)LinkedInFacebookEmail
トークン化されたシルバーの取引高が急増、金属の