カルダノ(ADA)は6月23日、Leiosスケーリングプロトコルの公開テストネットを開始した。これは近年で最も大きな技術的マイルストーンであり、ADA価格が過去5年で最安値に沈む中での発表となった。
このテストネットは、16世紀の武士・宮本武蔵にちなんで「Musashi Dojo」と名付けられた。5つのフェーズは宮本武蔵の『五輪書』の章に対応しており、「地・水・火・風・空」の順で、基本設計の検証から敵対的テスト、メインネット移行準備へと進む構成。
発表は難しい環境下で行われた。ADAは今月、過去5年で最安値を付け、過去30日で約35%下落した。一方、過去最高値は2021年9月2日で3.09ドル、本日の価格0.16ドルはそのピークから95%安の水準。
背景は厳しい。まず分析プラットフォームのTapToolsが年初にサービスを停止、カルダノは2026年シンガポールサミットを中止した。同時期にホスキンソン氏はカルダノDeFiプロジェクトの「失敗の波」を警告していた。
カルダノは珍しい矛盾を経験している。ネットワーク開発は順調に進む一方で、価格は下落を続けた。Leiosは「レイヤーのスケーラビリティがない」という最も根強い技術的批判を解消する技術である。
今後5か月のテスト期間で市場が再評価するのか、メインネット移行まで待つのかが、2026年後半のカルダノの動向を左右する。
Leiosは、カルダノの既存Ouroboros Praosメカニズム上で稼働するオーバーレイ方式。需要が高まると、選出されたスロットリーダーが従来のPraosブロックと並行して追加の「エンドーサーブロック」を生成する。
このアップグレードにより、カルダノのスループットは現行の4.5KB/sから200KB/sへ拡張される。公式ロードマップによると、従来Praos比で30~65倍に相当。
インプットアウトプットのプロダクトマネージャー、カルロス・ロペス・デ・ララ氏によれば、初期展開では現スループットの2~5倍から開始し、需要が増せば上限までスケール可能。
Leiosのガバナンス提案は、カルダノの委任代表による84%超の支持で承認された。ロペス・デ・ララ氏は2026年11月のハードフォークを目指す。
カルダノの2030年ビジョンは、現在の月間約80万件のトランザクションを2700万件超へ引き上げるもの。現ベースレイヤーのみでは到達できない目標。

