チャールズ・ホスキンソン氏が、コミュニティの議論をXから切り離すことを目的としたカルダノDiscordへの移行を準備している。カルダノ創設者の同氏は、EMURGOのフィリップ・ポンCEOと協力し、適切にモデレーションされたチャンネルを構築する計画を進めている。
ホスキンソン氏は今後もXでのライブ配信を継続する方針。フォロワーは約100万人。しかし、今後のAMAは新たなカルダノおよび既存のMidnightのDiscordサーバーからのみ質問を受け付ける予定。
この計画は、カルダノのエコシステム内で数週間にわたり公開で対立が続いたことを受けたもの。ホスキンソン氏は5月下旬にXから一時的に距離を置いた。同氏は、自身の役割はカルダノ(ADA)の価格を引き上げることではないと主張した。
同氏は6月8日に再び公の場へ現れ、同時期に休眠状態だったADAウォレットが動き出した。一方で、シンガポール・サミットに関する200万ドル規模の投票をめぐるコミュニティ内の意見対立など、ガバナンスをめぐる論争も続いた。
Charles Hoskinson. Source: X批判的な声も、トレジャリー(資金管理)支出や過去のADA移転について疑問を投げかけた。ホスキンソン氏はこれに強く反発し、こうした批判を「今週のスキャンダル」や「FUD」と一蹴した。
カルダノ創設者の同氏は、今回計画中のサーバーをこうした敵対的な環境から逃れる場と位置付けている。
ホスキンソン氏はまた、自身のライブ配信継続が「完全復帰」とは言えないとの見解も示した。週ごとに発生するスキャンダルを楽しむ一方、真の活動は別の場で進行していると批判者に語った。
ポン氏はEMURGO代表であり、カルダノを創設した3団体の1つのリーダー。同氏の関与により、今回の移行が個人的な実験ではなく制度的な取り組みであることがうかがえる。
MidnightのDiscordサーバーは4月に稼働を開始した、カルダノのプライバシー重視型パートナーチェーンの中核拠点となっている。新たなカルダノサーバーもこのモデルをコミュニティ全体に拡大する形となる。なお、両経営者とも開始日やモデレーション方針の詳細はまだ公表していない。
市場は現状、反応が限定的。ADA価格は0.17ドル付近で推移し、24時間で約2%上昇した。
ただし、ADAは過去30日間で約39%下落。時価総額は約63億ドルで19位、日次取引高は約4億5800万ドル。過去1年比で約76%下回り、2021年の過去最高値3.09ドルを大きく割り込んでいる。
ホスキンソン氏は今後2027年に向けガバナンスの全面的見直しを図る方針も示唆している。今回のDiscord移行は、カルダノの文化や意思決定を根本から刷新する広範な取り組みの一環と位置付けられる。
ADA保有者がこれに追随するかどうかが今後の焦点。今後数週間でAMAの中心がDiscordへ移行するのか、それともコミュニティがXに引き続きとどまるのか、動向が注目される。
