トランプ米大統領は12日、イランへの空爆計画を取りやめたと明らかにした。イラン指導部の最高レベルで承認され、地域諸国と同盟11カ国が支持する合意に基づく措置だという。これを受け、米国産原油は92ドル超から88ドル近辺まで急落した。一方、ビットコインは11日の安値から約900ドル反発し、6万3300ドル台で推移した。
この発表は、トランプ米大統領が「今夜イランを非常に強く攻撃する」と警告し、イラン産原油輸出の約90%を担う出荷基地であるカーグ島の接収を予告した数時間後に行われた。
この前の投稿は、米国ヘリコプター撃墜事件以降に始まった対イラン攻撃の圧力強化を継続するものだった。
Xで最新ニュースをフォロー 現場から最新情報をお届け
合意内容は依然交渉中。CBSニュースは報じている。トランプ米大統領が、高濃縮ウランやホルムズ海峡に関する条項を含む草案を自ら修正した。
ただし、署名まで海上封鎖は継続され、時間や場所は未発表のままとなっている。
米国産原油は、夜間高値の92.40ドルから23時(UTC+5:30)時点で88.03ドルまで下落。約5%の急落となった。一方、ビットコインは最安値6万2460ドル付近から6万3000ドル超に回復、BeInCryptoの市場データによる。
反発により、ビットコインは6万4000ドルまで1%弱の水準。ただし、今後は署名時期次第で値動きが左右される可能性がある。
この動きは今回の紛争相場の特徴をなぞるものだ。
合意への期待からビットコインと原油が正反対に動いた一方、再び攻撃が再開すると暗号資産の清算が10億ドル近くまで急増した。コイングラスのデータによれば、直近1時間で8300万ドル分のポジションが清算された。
先行する草案報道では、株式市場に数分で3500億ドルが流入した。
正式な合意が成立すれば、ホルムズ海峡のタンカー往来が、JPモルガンの推計で現在戦前の15%程度に留まる水準から、どれだけ早く回復するかも焦点となる。
今春、トレーダーは度重なる合意見通しが空爆再開に変わる展開を見守ってきた。
原油の残るプレミアムの剥落は、今後署名日程と、海上封鎖の解除有無に左右される見通し。


