ソラナ上のフットボール系ミームコインは、5月にイーサリアムの取引高の約650倍を記録した。2026年ワールドカップを控え、2か月間でワールドカップ関連トークンが1万6000超発行された。5月単月では1万1184件となり、4月比531%増。
この動きはワールドカップ本大会の日程に沿う。大会は6月11日から米国、カナダ、メキシコで開催され、クリエイターらはその前に発行を急いだ。6月もすでに5047トークンが発行されており、大会期間中はさらに増加する可能性がある。
ワールドカップ関連トークンの月間発行数は2025年を通じてソラナで増加を続け、2026年5月に急上昇した。1万1184件という数字は、2025年半ばの過去最高だった約3700件を大きく上回る。
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規模の大きさは際立つ。ビーインクリプト編集部がソラナのファンジブル・トークン記録を元に集計したデータによると、5月に発行されたフットボールミームコインは2024年1年間の合計を上回った。
この急増は大会直前の時期と重なる。チーム登録が固まり、ファンの注目が集まった。しかし発行数だけでは、本当に資金がこれらのトークンへ流れたかは分からない。
取引動向も発行ブームに連動した。5月13日にはこれらトークンのDEX上での買い注文額が約5億4200万ドルと、データセット中で最も大きな日となった。
DEXとは、仲介業者を介さずトークン同士がピアツーピアで取引される分散型取引所の意味となる。このピーク時には約1564銘柄がアクティブで、特定のトークンではなく多くのコインに資金が分散した。
資金流入のパターンはフロントラン的だ。取引高は5月初旬にかけて増加し、中旬にピーク、その後沈静化した。これは予見された主要イベント前の投機的ポジション形成の典型例となる。どのチェーンで起きたかも重要だ。
このトレンドは競合チェーンにはほとんど波及しない。FIFA関連トークンのソラナ上の5月買い注文額は約15億6900万ドル。Baseは310万ドル、イーサリアムは240万ドルにとどまる(Duneデータより)。
この取引高は、Baseの約500倍、イーサリアムの約650倍に達する。EVM系チェーンにも同様の動きはあるが、ソラナほどの規模には到底及ばない。
理由は実務的だ。ソラナの低コスト・高速決済によってトレーダーが安価なトークンの発行・売買を頻繁に行える。ミームコイン投機に適した環境だ。立ち上げコストを押し下げ、スピード感のある展開が習慣となっているため、ワールドカップをきっかけにブームが集中した形だ。
大会が始まった今、6月発行件数がこの熱狂が続くか、5月がピークだったかを占うバロメーターとなる。
