セキュリティ研究者テイラー・ホーンビー氏は、Anthropic社のClaude Opus 4.8を利用してZcash(ZEC)の重大な偽造バグを発見した後、次の監査対象としてモネロ(XMR)を追加する方針を明らかにした。
ホーンビー氏は、他のプライバシーコインも調査できるか問われた際、この方針を認めた。同氏によるZcashのバグ発見により、ZEC価格は約30%下落したが、開発陣が緊急パッチを提供した。
ホーンビー氏は、4月に非営利団体Shielded Labsの依頼を受け、5月29日にOpus 4.8と組み合わせたカスタム監査エージェントを運用した。
わずか1日で、同氏はOrchardシールドプールの健全性に関わるバグを特定した。Anthropic社がOpus 4.8モデルをリリースしたのは発見の前日であり、この事例は同モデルの初の著名なセキュリティ検出となった。
問題となったバグは、楕円曲線チェックの制約不足によるもので、Orchardの2022年5月稼働以降、検出されずにいた。同バグによってプール内で際限なくZECを偽造することが可能だった。
エンジニアは6月2日にこの脆弱性を修正した。Shielded Labsは、過去にバグが悪用された可能性は低いが暗号学的に完全には否定できないとし、これがAI支援によるZcashバグ公開の核心的課題となっている。
モネロはデフォルトで全取引が秘匿される最大の暗号資産であり、Zcashのオプション型シールドとは異なり設計上すべての取引を秘匿する。
最近のモネロのネットワークアップグレードでは追加のプライバシー機能が導入され、現在進行中のプライバシーコイン競争の中でホーンビー氏が検証できる範囲が広がっている。
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同氏は、他にもプライバシー重視のプロジェクトがリストに挙がっていると述べた。今後はZcashのコイン保有者による助成金獲得にも取り組む意向。
ZECはその後、直近24時間で約20%回復し、363ドル付近まで値を戻した。本稿執筆時点でZcashの価格は373.27ドル。
一方、モネロのXMRトークンは約10%下落し、本稿執筆時点で298.76ドルで取引されている。
一方、ZECを保有する機関投資家が影響を見極める中、ウィンクルボス兄弟も支援する正式な検証プロジェクトが同様の問題再発防止を目指している。
この事例は、AIツールが長年人間のレビュアーが見逃してきたバグの発見に役立つことを示している。


