暗号資産市場の時価総額が2兆3200億ドルまで急落した。過去3週間足らずで約17%の市場価値が消失した。
ビットコイン(BTC)は6万7400ドル付近で取引されており、1日で4.5%下落。イーサリアム(ETH)、BNB、ソラナ(SOL)、XRPも軒並み下落している。市場センチメントは恐怖に転じ、投資家の間ではどこが底になるのか懸念が高まっている。
暗号資産市場全体の週足チャートは明確な弱気構造が確認できる。価格は2兆7000億ドル付近の主要レジスタンスで反落した。この水準は2022年以降、サポートとレジスタンスを何度も入れ替えている。
今週のローソク足は6.61%下落し、市場を2兆3000億ドルのサポートゾーンまで押し下げた。この領域は2022年4月にはレジスタンスとなっていた。
その後、2024年3月から2024年10月まではレンジ相場となり、2025年4月にサポートへ転じた。
またチャートでは、2024年から2025年にかけての上昇トレンドを形成していた上昇平行チャネルからの明確な下抜けも示している。このパターンの想定下落先は1兆7000億ドルとなる。この見立ては直近のビットコイン価格予測とも一致している。
相対力指数(RSI)も弱気の見方を裏付ける。2024年3月以降の下降トレンドラインが、価格との間で持続的な弱気ダイバージェンスを示していた。
その後、上昇トレンドラインが反発局面を抑え込んだ。2026年5月のRSI高値は2兆7000億ドルでの反落(青丸)と重なり、モメンタムは下向きへ転じている。
日足チャートは週足の弱気見通しを短期的にも裏付ける。2026年10月6日以来、価格は下落パラレルチャネル内で推移。この日は時価総額4兆2700億ドルの過去最高値を記録した日である。
現時点での日足は4.42%下落。時価総額は2兆3100億ドルでサポートゾーンの瀬戸際にある。この下げはアルトコインと主要銘柄全体の弱含みと連動している。
日足RSIは2026年2月初旬以来、初めて売られすぎ水準に戻った。これは下落モメンタムの加速を示唆する。
2兆3000億ドルのサポートを下抜ければ、次の下値メドである1兆7000億ドルが意識される。この下落幅は現水準から27%に相当する。日足の下落チャネル下限ラインも同水準で重なる。
いずれの時間軸でも同じ結論となる。下落トレンドは反転の兆候が見られない。今後大きな売り圧力を吸収し得る次の主要サポート水準は1兆7000億ドルとなる。CoinMarketCapのダッシュボードも、インデックスが26となり極度の恐怖を示している。
2兆3000億ドルゾーンからの短期反発もあり得るが、両時間軸の構造上、さらなる下落に分があると見られる。
過去のサポートや週足チャネル目標値、日足チャネル下限すべてが1兆7000億ドル付近で一致している。
ただし、週足終値で2兆7000億ドルを再び上回ればこの見通しは否定される。その場合、RSIも下降トレンドラインを上抜ける必要がある。それまでは、持続的な回復に先立ち完全な投げ売り(キャピチュレーション)を待つ展開となる見通し。
こうした動きの時間軸は数週間から数カ月に及ぶ可能性がある。2兆3000億ドルのサポートがどれだけ早く崩れるかや、広範なマクロ経済環境の展開に左右される。

