アーサー・ヘイズ氏は、「We got a long way to go … pack your bags for da moon(まだ長い道のり。月に向けて準備を)」とのコメントとともに、NEAR Protocol(NEAR)の週間価格チャートを投稿し、レイヤー1トークンへの強気なスタンスをあらためて示した。
この投稿がなされた時点で、NEARは2022年に記録した20ドル超のピークを依然大きく下回る水準で推移していた。ヘイズ氏が共有した週間チャートでは、トークンが数年来の安値から回復しており、現水準から大幅な上昇余地があるとの見方を示唆している。
ヘイズ氏のNEARに対する強い信念は、今回の投稿以前から続いていた。3日前には、Near Protocol、ハイパーリキッド(HYPE)、ジーキャッシュ(ZEC)を「ホーリー・トリニティ(聖なる三位一体)」と位置付け、主要なアルトコイン保有先として言及していた。今回の投稿ではNEAR単独に焦点を絞り、強気なコメントと長期チャートを組み合わせて発信した形となった。
Arthur Hayes, Source: Xこの内容から、ヘイズ氏がNEARの現在の価格帯を「既に動きが出た水準」ではなく、「参入のエントリーゾーン」と見ていることがうかがえる。NEARのオンチェーン「インテント(意図)」機能により定期的なプロトコル収益が生まれる点や、生成AIインフラとブロックチェーンのスケーラビリティ融合が投資判断の核であることも、同氏は強調している。
NEARは過去18カ月にわたり、自律的なオンチェーンアプリケーション向けインフラとしての位置付けを強化してきた。
市場データによると、「ホーリー・トリニティ」宣言がなされた5月22日以降7日間で、NEARは65%超上昇した。この値動きは、大手レイヤー1銘柄とのパフォーマンス格差が続く中での調整期間からの上昇加速となった。日次アクティブユーザー指標ではNEARがソラナと比較して割安との指摘も別途あがっていた。
今回のNEAR関連の投稿も、ヘイズ氏が特定プロトコルの収益構想を背景に資本を集中投入するパターンの一例である。2026年初頭にはハイパーリキッド(HYPE)を110万ドル購入し、8月までにHYPEの目標価格を150ドルとするレポートも公開している。さらにENA、PENDLE、LDOを中心にDeFiポジションへ資金をローテーションする動きもみせてきた。
各銘柄選定には明確なプロトコル仮説が設定されている。NEARについては「AI需要」と「オンチェーンキャッシュフローの可能性」の両立こそが投資の根拠となる。今後数週間、この掛け合わせを市場がどのタイミングで織り込むかが最大の焦点となる。


