米司法省は、オーウェ・マーティン・アンドレセン容疑者(49)を約200万ドルの暗号資産マネーロンダリング計画の疑いで起訴した。検察は、ドイツ国籍の同容疑者がダークネットで得た収益を金の延べ棒に替え、自宅へ送らせていたと指摘する。
当局は5月7日にドイツでアンドレセン容疑者を逮捕した。捜査当局は約170万ドル相当の金塊と2万3000ドルの現金を押収した。さらに120万ドル相当の銀行口座と暗号資産口座もマーケット関連口座として特定した。
検察によると、アンドレセン容疑者は「Speedstepper」の名で活動していた。長らく正体不明だったDream Market(ドリームマーケット)の主要管理者であり、同マーケットは2019年に捜査当局の圧力を受けて自主的に閉鎖していた。
起訴状によれば、アンドレセン容疑者は2022年末に休眠中のマーケット用ウォレットへアクセスし、資金を新たな集約アドレスへ移したとされる。
2023年8月以降、アトランタ拠点の暗号資産サービスを使い、海外ディーラーから金の延べ棒を購入した疑いがある。ディーラーは金塊を直接ドイツ国内の自宅住所に発送していたとされる。関連リンク
ドリームマーケットは2013年から2019年まで運営され、最盛期には約10万件の出品があった。購入者は取引履歴を隠すためビットコイン(BTC)で決済していた。
報道によれば、同サイトではコカイン450キロ超、ヘロイン90キロ超の取引があったとされている。司法省のデータでは、フェンタニル36キロの流通も確認された。
これまでにも「Oxymonster」「KITT3N」「GOWRON」各管理者が有罪判決を受けている。「Speedstepper」だけは長期間、身元が特定されていなかった。
今回の起訴は、休眠ダークネット資金の一斉摘発の一環だ。最近ではシルクロード関連の10億ドル相当ビットコイン押収も報告された。
米国での12件の起訴事実はそれぞれ最長20年の禁錮刑規定がある。一方、ドイツでの並行審理では各罪で最大5年。
この事件は、ドリームマーケット管理者が所有していたウォレットが再び流通していることを示唆する。


