米国卸売物価指数(PPI)の最終需要は2026年4月に6%上昇し、2023年1月以来で最も高い伸びとなった。この数値は事前予想の4.9%を大きく上回った。
前月比の伸びは1.4%となり、市場予想の0.5%の約3倍に達した。コアPPIも前月比1%増加した。いずれも3年ぶりの高水準で推移している。
最終需要サービスは1.2%増となり、2022年3月以来で最大の月間伸びとなった。米労働省労働統計局(BLS)の発表によれば、この増加がヘッドラインの動きの約60%を占めている。
物品取引サービスのマージンは2.7%上昇。運輸・倉庫は5%高となった。最終需要財も2%増となり、エネルギーは7.8%、ガソリン価格は15.6%上昇した。
食品・エネルギー・取引サービスを除いた最も限定的なコア指標は、前月比0.6%、前年同月比4.4%上昇し、2023年初頭以来の高水準に近づいた。
イラン戦争による原油や石油製品の価格変動で、エネルギーが大きく寄与した。一方、サービス分野の上昇幅の広さが基調的な圧力の強さを示し、直近の統計発表後に再浮上したスタグフレーション懸念を想起させる状況となった。
指標発表後、米国債利回りは上昇。30年物利回りは5.042%に上昇し、19年ぶりの高値圏に迫った。
債券トレーダーの間では、FRBによる追加利上げリスクを織り込む動きが広がった。ゴールドマン・サックスは最近、次回利下げ予想時期を2026年12月に修正した。
株式先物は売り優勢となった。金利差拡大からドルは主要通貨に対して堅調に推移した。
今後、米連邦準備理事会(FRB)当局がタカ派に転じるかどうかが、リスク資産の相場展開を占う。生産者コストの持続的な反発は、2026年下期にかけて消費者インフレを押し上げる可能性がある。
