エヌビディア(NVDA)の株価は月曜に上昇した。「事情に詳しい筋」の話として、ジェンスン・フアンCEOが今週開催の米中首脳会談でトランプ米大統領とともに北京を訪問しないとの報道があったものの、株価は堅調となった。
ロイター通信の報道によると、エヌビディアは招待されたおよそ12社の企業のうちの1社に含まれていた。トランプ米大統領は5月13日に北京入りし、正式な国賓会談は5月14日と15日に予定されている。
本稿執筆時点で、エヌビディア(NVDA)の株価は222.16ドルで取引されている。フアンCEOが中国訪問に同行しないとの報道を受け、株価は約5%上昇した。
ウォール街は、この排除報道を否定的な材料ではなく「背景ノイズ」と見なしている。フアンCEOは投資家向けに、米国の輸出規制によって中国における先端AIアクセラレータの市場シェアはほぼゼロになったと説明している。
アナリストの業績予想や現在の株価評価には、すでに中国向け規制チップからの実質的な収益が織り込まれていない。こうした悪材料を背景にエヌビディア株は半導体株価指数を数週間下回って推移していたが、ポートフォリオマネジャーらは中国以外でのAI需要が収益成長の原動力と見ている。
単発の国賓訪問で政策枠組みが変わることはない。輸出規制の決定権は米商務省と議会にあるためだ。投資家は今回の動向について、政権がチップ規制に強硬な姿勢を維持していると捉え、譲歩のシグナルとは見ていない。長期的な業界戦略において、この強気な構えを好むファンドも多い。
CEOリストは出発直前まで流動的とされる。ボーイングのケリー・オートバーグCEOとシティグループのジェーン・フレーザーCEOは参加が確定しており、クアルコムのクリスティアーノ・アモンCEOも参加が予想される。ホワイトハウスから最終的な参加者リストは公表されていない。
エヌビディアの過去最高の売上高や、ハイパースケール企業による持続的な需要が引き続き強気な投資根拠となっている。投資家の関心は、首脳会談後の声明で輸出規制の特例措置が含まれるかどうかに移っている。それまでは、米国および同盟国市場でのAIインフラ投資が唯一の成長ストーリーと見なされている。


