ドナルド・トランプ大統領が、自身のスーパーPAC「MAGA Inc.」が保有する3億ドルの資金を共和党候補の選挙支援に充てる計画があるかどうかについて沈黙を続ける中、共和党の議員や候補者たちは2026年中間選挙を前に不安を募らせている。
「資金が近く投入されるとの期待がある」と、匿名を条件にポリティコの取材に応じた共和党の献金者は語った。「初夏までにそうならなければ、軽いパニック状態に陥るだろう。」

フォーブスが「中間選挙の超兵器」と表現したトランプ寄りのMAGA Inc.は、3億ドルの資金を手元に持つ。しかし共和党内では、大統領が「最終的に中間選挙への資金投入を抑制し、他の目的に振り向ける可能性がある」との懸念が高まっている。その「他の目的」には「レガシー構築プロジェクト」や、2028年の大統領選でトランプが支持する共和党候補への資金提供も含まれるとポリティコは報じた。
こうした「不安」の高まりをポリティコは伝えているが、その背景には共和党にとっての中間選挙の見通しが急速に悪化していることがある。民主党が下院の主導権を取り戻すと予測されるだけでなく、つい最近まで共和党が「牙城」と見なしていた上院も失う可能性が出てきている。
「返答がないことが献金者の懸念を招いている」と、同じく匿名を条件にポリティコの取材に応じたトランプ政権の元高官は述べた。「トランプは本当に中間選挙に本気なのか?本気なら、まず自分の金を使うはずだ。多少は使うだろうが、10%でも使えば大半の献金者は驚くだろう。」
MAGA Inc.の広報担当者アレックス・ファイファーは、コメントを求められるとポリティコの報道を一蹴した。
「ポリティコと、その匿名の無関係な情報源は、何も分かっていない」とファイファーはポリティコに語った。「我々は報道機関を通じて作戦計画を明かすことはない。」

