上位以外の3つのアルトコインが5月6日に上昇。ファイルコイン(FIL)、インターネット・コンピュータ(ICP)、ダッシュ(DASH)が1日でいずれも10%超の上昇を記録した。
この同調上昇は、4月に狭いレンジ推移が続いた中型銘柄への投資意欲が再び強まったことを示す。日足チャートではブレイクアウト、ボラティリティの拡大、RSIが3銘柄とも上昇傾向入りした様子が確認できる。
ファイルコイン(FIL)は、過去3カ月間0.80ドル〜1.06ドルの狭いレンジで推移してきた。Visible Range Volume Profile(VRVP)では、0.91ドルが最も厚いサポート帯とされる。
FILは現在1.09ドル前後で推移。週間高値の1.16ドルに到達し、レンジ上限を明確に突破した。
ブレイク時は出来高が急増し、2月6日以降継続していた日次出来高の減少トレンドが終了した。参加者の減少が続く中、強い買い需要が入り、これまでのFIL価格分析でも重要な転換点となっている。
モメンタム指標も上昇を裏付ける。RSIは買われすぎ水準に到達した。
Bollinger Band Width Percentile(BBWP)も新高値を記録。4月から5月前半は低ボラティリティのゾーン推移が続いていた。
短期的な抵抗線は1.21ドル付近にある。これを明確に上抜ければ、1.45ドル付近の供給帯が次の上値目標となる。一方、1.06ドルを下回れば再びレンジ内へ戻るリスクがある。
インターネット・コンピュータ(ICP)もFILと同様のチャート構造だが、動きに慎重さがある。レンジの上限をまだ明確に抜けておらず、2.82ドル付近の抵抗で上値が抑えられている。
ブレイクを試みた際の日次出来高はFILよりも低調。買い手の本格参入が限定的で、アルトコインラリーの持続力を見極める上で重要なポイントとなる。
現在2.72ドルで推移し、1日で13.4%上昇。RSIは70に近づき、1月14日以来最高水準となった。
BBWPも上昇が続き、ボラティリティ拡大が本格化の兆し。指標面では上昇傾向だが、価格はレンジ抜け未達のまま。
2.82ドル越えで終値を付ければ、次の上値目標は3.18ドル。さらに、その先の水準は過去のICPテクニカル分析の節目となる3.80ドル付近となる。
ここで跳ね返されれば、ICPは複数カ月続くベース圏にとどまる。上抜けには日足終値で明確に抵抗線を超える必要がある。
ダッシュ(DASH)は4月11日の高値を更新し、現在49.95ドル付近で推移している。出来高も急上昇し、RSIは78と強い上昇傾向を示す。
長期トレンドも好調。DASHは4月10日に下降トレンドラインを明確に上抜けた。
突破後は数日間の調整と横ばい推移を経て、さらに高値を切り上げて再上昇。DASHの価格動向で頻繁にみられる典型的な継続パターンとなった。
レジスタンス(抵抗線)は3段階で控える。第1は57ドル、第2は0.618フィボナッチ水準となる約70ドル。
VRVPでは0.5水準の85ドル付近にも厚い売り圧力がある。現在のスイング上昇の最終目標は、1月16日の高値97ドル近辺となる。
もし直近の高値切り上げを崩せば、今回のパターンは否定される。その場合は再びレンジへの逆戻りとなり、アルトコイン全体の上昇ストーリーも頓挫する可能性がある。
FIL、ICP、DASHはいずれも、共通して3つのシグナルが見られる。ボラティリティは圧縮された局面から拡大し、RSIも上昇傾向の水準にあり、価格は主要なレジスタンスを突破済み、もしくは試している状況。
確認の進捗ではFILが先行し、トレンドの健全性ではDASHがリード。ICPは依然出遅れ、ブレイクアウトのきっかけ待ちとなっている。アルトコイン市場全体でリスク選好基調が続けば、各目標値への到達が見込める。
短期的なモメンタムがすでに過熱していることから、ブレイクアウト水準を維持できなければ、強気シナリオは速やかに否定される可能性。