ビットコインの200週移動平均線が6万ドルを突破した。Blockstreamのアダム・バックCEOは、この水準がBTCの構造的なブル(上昇)局面継続の証左であると指摘した。
この水準は暗号資産業界の長期テクニカル指標の中でも最も注目されるものの一つとなっている。この移動平均線は直近約4年分の週足終値を平均化し、過去サイクルの底値圏では価格の下支えとして機能してきた歴史がある。
長期保有者の間で200週移動平均線ほど注目される指標はほとんどない。この線は短期的な変動を排除し、全体の上昇トレンドを浮き彫りにする。過去いずれのサイクルでも安定して右肩上がりとなってきた。
このような大台を新たに上抜けするたび、需給構造の変化を注視する市場参加者から新たな分析や議論が生じる傾向にある。
ビットコインは2015年以降、過去3度の弱気相場(ベア相場)でもこの移動平均線上を維持してきた。終盤の下落局面で一時的に割り込んでも、その都度反発して上昇基調を取り戻してきた。
ただし、2022年のベア相場ではこの法則が一時破られた。BTCの週足終値が初めてこの線を下回ったが、その後再び回復している。6万ドル台突破は、2024年末時点で4万ドル近辺だった水準からの大幅な上昇と言える。
BTCは月曜、8万ドル近辺を推移し、CoinGeckoのデータによると過去24時間で約2.3%上昇した。4月の下落期間で被った損失の相当部分を取り戻した格好である。
リスク資産全体の弱含みを受け、価格は現行水準を大きく下回っていた。回復局面でも取引量は安定して維持されており、短期的なテクニカル反発を超えた買い意欲が伺える。
長期保有者や法人の財務部門が、現水準でも供給を消化し続けている。Blockstreamのアダム・バックCEOは、上場企業のビットコイン保有増加は法定通貨からの転換を見据えての布石だと指摘する。
アダム・バックCEOはまた、マイナーがAI関連業務にシフトする動きへの懸念についても否定的だ。同氏は、こうした動向はハッシュレート調整による裁定であり、ネットワークのセキュリティ構造自体を脅かすものではないと説明する。
6万ドルという大台が維持されるかは、今後四半期を通じて需要が続くかどうかに左右される。力強い値動きが続けば、オンチェーンでの強気シグナルや、ビットコイン市場全体の上昇局面に支えられたトレンドがさらに伸長する見通しである。
今後数週間は、現物市場への資金流入や企業による買いが、短期トレーダーによる売りを引き続き上回るかどうかが試されることになる。


