ビットコイン(BTC)は火曜日、日銀が短期政策金利を0.75%に据え置いたものの、植田和男総裁の在任中で最も割れた投票となり、3人の審議委員が直ちに1.0%への引き上げを主張したことで、重要な水準を下回った。
このタカ派的な意見の分裂と急騰したインフレ見通しにより、6月の利上げ観測が再燃したほか、過去の引き締め局面で暗号資産市場を揺るがせた円キャリートレードの巻き戻し懸念も再燃した。
この6対3の投票は、植田総裁就任以来で最大の割れとなった。髙田創氏、田村直樹氏、中川順子氏(中道派)は、それぞれ持続的なインフレ圧力と脆弱な円を理由に、即座に1.0%へ引き上げることを支持した。
審議委員会は2026年度のコアインフレ率見通しを1.9%から2.8%に引き上げた。イラン情勢によるエネルギー高騰が影響している。
成長率見通しは国内需要の軟化を受け、1.0%から0.5%へ下方修正された。金融市場は現在、6月会合での0.25ポイント利上げを約70%織り込んでいる。
ビットコインはこれを受けて急速に反応した。BTCは火曜日、始値7万7371ドルから当日高値7万7478ドルを記録した後、7万6200ドル割れまで下落した。
米ドル/円は、東京当局が介入を示唆していた159円近辺からやや下落した。
トレーダーは円キャリートレードの動向を注視する。低コストの円建て資金で暗号資産を含むリスク資産を購入する動きが主流であるが、日銀の引き締めはそれらのポジション解消を促し、コスト増をもたらす。
過去の植田時代の利上げ局面では、ビットコインが直後数週間で20〜30%下落した例もある。
植田総裁の記者会見や6月会合のガイダンスが次の市場ポジション形成を左右する。投資家は、現在159円近辺にある米ドル/円がさらに下振れる場合に、キャリートレード解消が加速する重要な分岐点として注視する見通し。
日本以外でもFRBの政策運営や米国のマクロ経済指標がビットコインの方向性を左右する鍵となっている。パウエル議長は明日4月29日に最後のFOMC会合に臨む予定。
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