ビットコイン(BTC)価格は7万1552ドルで推移している。日足チャートで上昇継続パターンを形成し、11%の上昇が見込めるブレイクアウトが示唆されている。
金曜日に発表される3月の米国CPIは、前年比3.3%へのインフレ率上昇が予想される。ただし、ビットコインETFへの週間流入は約1300%急増し、暗号資産取引所の出金も加速している。これらから、BTC需要がマクロ経済リスクを吸収する可能性が示唆される。
3月下旬から4月7日にかけて、ビットコイン価格は日足チャートでカップ・アンド・ハンドルを描いた。これは、丸みを帯びた回復がカップ部分、浅い調整がハンドル部分となる、上昇継続パターンである。カップの底は3月下旬の調整で形成された。現在、4月7日高値からの調整がハンドルに当たる。このパターンは、条件が整えば11%の上昇が見込まれる。
出来高の推移もパターン形成と一致している。ハンドル形成中の売り圧力は、カップの上昇局面の買い出来高より明らかに小さい。ハンドル部での出来高減少は、このパターンの基本的な特徴であり、売り手が勢いよりも薄れていることを示す。
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機関投資家の動向も同様のパターンを後押ししている。ビットコインETFの週次流入は4月2日終了週の2234万ドルから、4月7日終了週には3億1227万ドルへと跳ね上がった。約1300%の増加である。
この流入急増は、モルガン・スタンレーが4月8日にMSBT現物型ビットコインETFを上場予定であり、経費率は全現物型BTC型ファンドで最も低い0.14%となる見通しの中で発生した。
しかし、ETFの流入だけでは、現物市場の参加者が同じ認識を持っているかは確証できない。
現物需要もETFの盛り上がりとともに増加している。ビットコインの取引所ネットポジション変化(取引所への流入・流出を示す指標)は、4月6日のマイナス3万727BTCから4月7日にはマイナス3万7472BTCまで深まった。値がマイナスであることは、取引所から出ていくビットコインが、入ってくる量を上回っていることを示す。1日で22%の流出増加となり、投資家がより速いペースでBTCを保管へ移していることが示唆される。
取引所内に残る供給が減少すると、現物の注文板が引き締まる。ETF流入が増え、取引所残高が同時に減っていれば、上値拡大の条件が整う。この組み合わせは、レバレッジ投機だけでなく実際の需要の裏付けがあることも示唆する。
ETFと現物の両フローがBTCの上昇にそろっている今、ブレイクアウト(上放れ)か停滞かを判断するのはチャートそのものとなる。
カップ・アンド・ハンドルのネックラインは7万3238ドルで、0.618フィボナッチ水準に位置する。これは、多くの場合直前の価格推移による反落分が収束する歴史的なゾーンである。日足でこの水準を上抜けて確定すれば、パターン成立となり、ネックラインから約7%上の7万8383ドルへの上昇余地が現れる。11%の全体目標値はさらに高い。
その前に、ビットコイン価格は0.5フィボナッチ水準の7万1649ドルを明確に奪還する必要がある。この水準を上回って終えればハンドル完成のサインとなる。
急速な回復後のカップ・アンド・ハンドルには独自の特徴がある。ハンドル部分が、カップ部分の深さの中間点より上で維持されればパターンが有効となる。今回のハンドルはその中点を十分に上回り、構造的には維持されている。
金曜日のCPI公表には2通りのシナリオがある。もし3.3%という高めの結果にもかかわらずBTCが上昇すれば、ビットコインがインフレヘッジとして機能しているという見方がさらに強まる。
もし発表を受け売りが出た場合でも、ETと現物のフローによるサポートがあるため、調整はハンドル内の値幅にとどまり、パターン自体が崩れることはないとみられる。
下落時、0.382フィボナッチ水準にある7万60ドルがビットコインの最初のサポート水準となる。6万8093ドルを下回ると、ハンドル部分は大きく弱まる。カップの底にある6万4915ドルを割り込むと、このパターンは完全に無効となる。
現在、7万3238ドルが、7万8383ドルに向けたブレイクアウト確定と、ハンドル内への調整および6万8093ドルの再テストとの分岐点となる。
